宮大工の仕事 ~神社の看板~
2021/03/19
2021.3.25
宮大工の仕事 ~神社の看板編~
今回も当社の宮大工の凄い技を
見せていただいたので
ご紹介しますね。
桜井市にある春日神社で
設置してあった看板の”柱”を
修理するというご依頼を
いただきました。
まず”金輪継ぎ””という傷んだ柱を
交換する根継ぎの方法でT字形の
目違いをつけて組み合わせ
四角い栓を差して固定する方法で
伝統的継手の中でも
強固なもののひとつです。
次に土台と柱をつなぐ為の
”枘(ほぞ)継ぎ”という方法です。
枘といわれる木材同士を
接合するために作った突起に
鋸目を入れ、枘を差しこんだ後
鋸目に薄い三角の楔を打ちこみ
枘が抜けないようにするという
技術です。
全ての工程を釘や接着剤を
使用せずしてしまうことの凄さと
素人の私でも分かる程の
繊細な技術が感じれます。
どちらも木を熟知した宮大工という職人だけが成せる技術ですね。